私は昭和58年に滋賀医大を卒業し、25年間眼科勤務医として働いた後、この「いのうえ眼科」を開院しました。
滋賀医大に5年間在籍の後、大津市富士見台にある、(旧・社会保険)滋賀病院で16年間、医長・部長を務めました。
滋賀病院では多くの患者様に、白内障などの手術をさせていただき、よく見えるようになった!と大変喜んでいただき、私自身もそのことを生きがいに感じてきました。この経験を生かし、この地域の皆さんの眼を今後も見続けていきたいと思い、医院を開きました。開院して早や10年が過ぎようとしています。
「見える 見えない」を問題にするとき、眼科では見るものの種類や距離が重要です。そんな関係から患者様の趣味や生活内容、仕事内容をお尋ねすることが多いです。
するとそこから楽しい会話が広がり、つい診療から脱線してしまうことも。。笑
皆さんがactiveに人生を楽しんでいらっしゃる様子を見せてもらうのは、とても楽しいです。
これが眼科医になってよかったなと思える点です。
診療に、手術に、研究に、責任の持てる医療を果たしていこうと肩に力を入れて頑張ってきましたが、年を経るにつれ、患者様の横に並んで、本音を聞きながら相談相手になれる医師、そんな役割がいいなと思うようになりました。
ところで2020年は、思いもかけない新型コロナウイルスの襲来により、恒例の「いのうえ眼科 秋の院内音楽会」も、中止を余儀なくされました。
医療者として、かつ音楽を愛好する者として、非常に悩ましい年となりました。
その気持ちを「大津市医師会誌」のコラムに書きました。
好評を頂いて、全国版の日医ニュースにも掲載頂きました。ご一読下さればと思います。
そんなわけで今年は「VIDEO音楽会」をすることに決めました。
企画者4人だけで自宅録音した演奏動画を編集し、過去の院内音楽会の様子を交えて、
30分の動画を作り、10月の毎朝10時から待合室で30分間VIDEO放映を行いました。
(画像をクリックすると拡大画像が表示されます。)
楽しんで見て下さる患者様も多くいらっしゃって、嬉しい感想を沢山いただきました。
放映VIDEOは限定公開とするため、ここには上げませんが、ご興味のある方はお知らせ下さい。
(2020年12月 院長 井上美奈香)